がん保険の特約には何があるの?選び方を解説!

がん保険の特約には何があるの?

「2人に1人ががんになる時代」とテレビなどでよく耳にする今、がん保険を充実させておきたいという人が増えてきています。

そのがん保険の主契約に、オプションとして追加で付けることで保障をさらに充実させるものを「特約」といいます。

様々な種類がある特約の中から、どれを選べばよいのか大体の人が悩みます。がん保険の特約は意外にシンプルで、大きく分けると5種類しかありません。

だからといって理解しないままに選んでしまうと、実際にがんになったときに保障が足りなかったらどうしようと不安に思う方も多いはずです。

あなたには何のがん保険がベスト?

なんのがん保険が自分にいちばん合っているのかは、正直、豊富な専門知識がないと記事を読んでも判断できません。

3つの質問で簡単に見極めましょう。

そこでこの記事では、

  • がん保険の特約ってどんなものがあるの?
  • それぞれの保障内容は?
  • どうやって選んだらいいの?
  • 保険会社によってどんな違いがあるの?

など、特約の具体的な保障内容と選び方、保険会社別の違いを詳しく説明していきます。

最後まで読んでいただければ、いざがんになったときに後悔しないための特約の付け方が理解できます。

 

がん保険の特約の保障内容と選び方を解説

複雑で難しそうなイメージの保険ですが、がん保険の特約は大きく分けて以下の5種類しかありません。

  • がん診断給付金特約
  • がん通院特約
  • がん入院特約
  • 抗がん剤・放射線治療特約
  • 先進医療特約

選び方ですが、まずご自身の中で実際にがんになったときをイメージしてみてください。

自分が治療で動けなくなったときの家族や仕事のこと、そのときの貯蓄などです。それを元に保障の必要性を順位づけし、その優先順位に沿って選べば難しいことではありません。

ちなみに、多くの人に当てはまる優先順位の高い特約は「がん診断給付金特約」と「抗がん剤・放射線治療特約」です。

各特約の保障内容と、どんな人に必要なのかをご紹介していきます。それとイメージしていただいたものを照らし合わせて、考えてみるとわかりやすいです。

 

がん診断給付金特約

がんと初めて診断されたときに、加入時に設定した金額の一時金が給付金として受け取れる特約です。

がんによる入院は年々短くなってきているとは言われていますが、通院で治療できるからです。状況によって、その通院治療がどのくらい長期化するかは予想がつかないものです。また、手術をするがんが多いため、そこにも多額のお金がかかってきます。

どんな状況であってもある程度大きい金額設定をしておけば、治療費に当てることができ、お金の心配を抑えられます。さらには、仕事が一時的にできなくなってしまった時の収入の補てんとすることもできます。

以下のような特徴から、この特約が5種類の特約の中で最も優先順位が高いとされています。

  • 給付条件「がんと診断されたとき」
  • がんと診断されればまとまった額を一括で必ず受け取れる
  • 給付のタイミングが「診断時点」のため他の特約よりも早くに受け取ることができる

この特約を選ぶときの注意点としては、給付の回数です。少し前までは初めてがんと診断された時のみ1度だけ給付されるものでしたが、最近では転移や再発した場合でも2年以上経過していれば何回でも受け取れるものも出てきています。

条件的には後者の方がいいように見えますが、保険料が高い・転移や再発は2年以内に見つかることが多いなど必ずしも後者の方がいいとは言い切れません。

給付条件と保険料のどちらを優先したいかを考えて選ぶことをおすすめします。

 

通院のための「がん通院特約」

がんの治療のために通院をしたとき、1通院当たり加入時に設定した額の給付金を受け取ることが出来る特約です。

この特約には以下のような給付条件が設定されていることが多いです。

  • 日数条件(例:通院日数の限度が60日)
  • 入院条件(例:入院をして退院後1年以内の通院)
  • 治療条件(例:放射線、抗がん剤のための通院のみ対象 薬のみの治療は含まない)

この他にも、がんであっても手術の必要がなく初めから通院のみという場合は、給付金が出ないものもあります。最近では内視鏡手術など入院せずにできる日帰り手術が増えてきているため要注意です。いずれにしろ給付条件はしっかりと確認しなければなりません。

あくまでも一例であるため、保険によって条件は多少変わってきます。しかしこれらの条件から見て、状況によってはかけている保険料に対してリターンが少ないという可能性が大いにあります。

「入院は短く、通院で治す時代」と聞くとこれは必要だと飛びついてしまいそうですが、優先順位は特約の中でも低いとされています。条件を聞かずに必要そうだからと決めつけて入って、いざというときに給付されず後悔するということは避けたいです。

現代の医療の実情に即していないことから、保険料を払う余裕のある人はつけたらいい、という程度です。

 

入院に備える「がん入院特約」

がんの治療のために入院をしたときに、入院1日当たり加入時に設定した金額の給付金を受け取ることができる特約です。1日当たり5000円に設定する人が多いです。

がんと分かったあとの入院に加え、検査入院のあとにがんが見つかった場合の検査入院も対象となるものもあります。

医療保険では大体のものが60日が限度であるのと比べ、こちらは入院日数無制限であるものがほとんどです。

また、入院1日あたりいくら給付という「日額型」の他に、かかった治療費が全額給付される「実損払い型」もあります。

いくらかかるか分からない治療で全額給付は安心できるのですが、「日額型」よりも保険料が高くなっています。さらに「実損払い型」は更新型で年齢が上がると保険料が上がっていくため、将来のことを考えても「日額型」を選ぶ人の方が多いです。

ひと昔前まで入院特約は絶対に必要だとされていましたが、平成26年度時点では平均18.7日と入院日数は減ってきているため、優先順位としては最も低いと言えます。もちろんがんの状況によっては長期入院になる場合もあります。

「日額型」にしても特約の保険料としてはそこまで安くはないため、お金に余裕がある人は安心のためにつけておくという考え方でよいかと思います。

 

高額な治療費を緩和する「抗がん剤・放射線治療特約」

抗がん剤や放射線治療を行ったときに、月額10万円など契約時に設定した額の給付金が受け取れる特約です。これは、がん保険の特約の中で、がん診断給付金特約の次に重要と言われています。

がんの治療は入院よりも通院で行う時代だということをお伝えしましたが、その通院治療で代表的なものが抗がん剤と放射線治療です。この治療を受けた月に給付金が受け取れ、給付回数は無制限のものが多いです。

健康保険の高額療養費制度により、健康保険対象の治療であれば、通常1か月8万円ほどの治療費で済みます。要するに、月々の治療費をこの抗がん剤・放射線治療特約の給付金で治療費が賄えます。

さらに給付回数は無制限であるため、加入時に1か月10万円で設定すれば、5年間に治療が長引いたとしても600万円の給付金を受け取れます。これで治療費で困ることはありません。

この特約の掛け金はがん診断給付金特約よりも安く、抗がん剤・放射線治療が数年間続くような本格的ながんとの闘いのときには多額の給付金が受け取れるため、つけておくと非常に安心できる特約となっています。

がん保険の特約の中では優先順位が高いので、給付条件をしっかりと確認した上で、どんな方も検討されることをおすすめします。

 

先進医療特約

先進医療とは、高度の技術を用いた治療法や医療技術で、まだ公的医療保険の対象にはなっていないものの、有効性や安全性については基準を満たしているものです。そのため、治療を受けたときの医療費は全額自己負担になってしまいます。

治療費は先進医療の内容にもよりますが、50万円〜数百万円にもおよびます。よほど貯蓄がなければ支払えない金額のものばかりで、本来は諦めるしかないことが多いです。しかし、特約をつけておくことにより、給付金で治療費を補えるという特約です。保険会社により多少異なりますが、最高で通算1,000万円~2,000万円まで受け取れる場合が多いです。

それだけ高額の保証がされるのであれば、掛け金が高くなってしまうように感じますが、心配ご無用です。現在はまだ実際に先進医療を受ける人が少ないため、月額100円程度の掛け金で付加することができます。

受ける人が少ないといえど、先進医療の一つである重粒子線治療の効果が見られるようになって、多くの人がこの治療法を知るようになり、年々増加傾向にはあります。いつこの特約の掛け金が上がるかはわかりません。

幸いなことに現在は負担のない掛け金で済むため、こちらもどんな方でも検討されることをおすすめします。

 

各保険会社のがん保険の特約をご紹介

がん保険の特約は、保険会社や商品によって給付条件等に違いがあります。ご自身の希望する条件に、一番沿っている保険会社を選ぶのが重要です。

そこで、人気の高い3社のがん保険特約の保障内容と条件をご紹介します。

アクサダイレクト生命のがん保険特約

アクサダイレクト生命の「がん終身」について、以下で6つの特約を紹介します。

抗がん剤治療特約

内容:抗がん剤治療を受けたときに、抗がん剤治療給付金が支払われます。

給付額:ひと月ごとに10万円

給付回数:月1回、通算60回まで

 

がん手術給付特約(終身型)

内容:がん治療のために入院し所定の手術を受けたとき、がん手術給付金が支払われます。

給付額:1回につき10万円

給付回数:無制限(ただし上皮内新生物は1回のみ)

※上皮内新生物はがんのステージでいえば0期のがんで、粘膜内にとどまっているものです。上皮内がんとも言います。

がん先進医療特約

内容:がんの治療のために先進医療を受けたとき、がん先進医療給付金が支払われます。

給付額:技術料の実費(通算500万円まで)

※保険期間・保険料払込期間は10年で、最長80歳まで保障を継続できます。また、支払総額が保険期間を通じて500万円となったとき消滅します。

 

がん退院療養特約(終身型)

内容:がんで入院後に、療養のため退院したとき、退院後療養給付金が支払われます。

給付額:1回につき10万円

給付回数:無制限

※ 退院日の翌日からその日を含めて180日以内に再びがんによる入院をした場合、この入院は退院後療養給付金の支払対象にはなりません。

 

女性がん入院特約

内容:女性特有のがんの治療のため入院したとき、女性がん入院給付金が支払われます。

給付額:1日につきがん入院給付金日額と同額

給付回数:入院日数無制限

※女性特有のがんとは、乳がん・子宮がん・卵巣がんなどです。

 

がん無事故給付特約

内容:3年間がんにならなかったとき、3年毎にがん無事故給付金が支払われます。

給付額:5万円または10万円

 

アフラックのがん保険特約

アフラックの「充実パック」について以下で紹介します。この保障は「新がん保険」、「スーパーがん保険(Vタイプ含む)」、「スーパーがん保険Ⅱ型(Vタイプ含む)」を契約した方限定の保障になります。

本人の保証 家族の保証 上皮内がんの対象・非対象 給付回数
診断給付金 がんの場合
100万円上皮内新生物の場合
10万円
がんの場合
60万円上皮内新生物の場合
6万円
対象 それぞれ
1回のみ
入院給付金 1日につき
15,000円
1日につき
10,000円
対象 日数無制限
在宅療養給付金
(20日以上の継続入院後退院し、在宅療養したとき)
1退院につき
(退院時に)
20万円
1退院につき
(退院時に)
15万円
対象 無制限
通院給付金
(20日以上の継続入院後、通院したとき)
1日につき
5,000円
1日につき
3,000円
対象 1回の通院対象期間中最高30日まで、
通算で700日まで
死亡保険金
(がんで死亡したとき)
150万円 100万円 非対象

上記の保障内容に比べて、①がんに加えて上皮内新生物も保障②満65歳以降も保障額が変わらない、という特徴があります。

チューリッヒ生命のがん保険特約

チューリッヒ生命の「終身がん保険プレミアムDX」について、以下で9つの特約を紹介します。

悪性新生物保険料払込免除特約

内容:初めてがん(悪性新生物)と診断確定されたとき、以後の保険料の払込みが必要なくなります。

※上皮内新生物は対象外となります。

 

がん先進医療特約

内容:がんの治療を目的として所定の先進医療による療養を受けたとき、【がん先進医療給付金】が支払われます。また、がん先進医療給付金の支払われる療養を受けられたとき、【がん先進医療支援給付金】が支払われます。

給付額:

【がん先進医療給付金】所定の先進医療にかかる技術料と同額

【がん先進医療支援給付金】1回につき15万円

給付回数:

【がん先進医療給付金】保険期間を通じて2,000万円に達したときに消滅

【がん先進医療支援給付金】同一の先進医療による療養について1回限度

 

がん診断特約

内容:初めてがんと診断確定されたとき、がん診断給付金が支払われます。2回目からは前回のがん診断給付金の支払い事由に該当した日からその日を含めて2年を経過した日の翌日以後に、がんの治療を直接の目的として入院したときに支払われます。

給付額:1回につき50万円から100万円(10万円単位)

給付回数:無制限

 

がん通院特約

内容:がんの治療を直接の目的として入院をし、その入院前後の一定期間にがんの治療を目的として通院したとき、がん通院給付金が支払われます。

給付額:1日につき5,000円から3万円(1,000円単位)

給付回数:退院後通院期間あたり120日まで

※入院日の前日からその日を含めてさかのぼって60日以内の期間の通院、退院日の翌日からその日を含めて365日以内の期間の通院が対象

 

がん入院特約

内容:がんの治療を直接の目的として入院したとき、がん入院給付金が支払われます。

給付額:1日につき5,000円から3万円(1,000円単位)

給付回数:日数無制限

 

がん手術特約

内容:がんの治療を直接の目的として所定の手術を受けたとき、がん手術給付金が支払われます。

給付額:1回につき10万円から60万円(5万円単位)

給付回数:無制限(ただし、一連の手術については1回のみの支払い)

 

がん緩和療養特約

内容:がんを直接の原因として入院または通院をし、公的医療保険制度の給付対象となる所定のがんの痛みを緩和させる所定の治療を受けたときに、がん緩和療養給付金が支払われます。

給付額:1ヶ月につき10万円から60万円(5万円単位)

給付回数:通算12ヶ月限度

 

がん診断後ストレス性疾病特約

内容:がんと診断確定された後5年以内に、所定のストレス性疾病(統合失調症、摂食障害など)と診断されたとき、がん診断後ストレス性疾病給付金が支払われます。

給付額:5万円/10万円/20万円

給付回数:1回のみ

 

がん長期入院時差額ベッド保障特約

内容:がんの治療を目的として8日以上入院し、その入院期間に差額ベッド代の負担が発生したとき、がん長期入院時差額ベッド給付金が支払われます。

給付額:入院8日目以降、1日につき10,000円

給付回数:8日目以降無制限

※「入院日数-7日」が0日以下の場合は、支払われません。

 

まとめ:がん保険の特約は必要性を理解して選ぼう

今回は、がん保険の特約について解説していきました。

がん保険特約は大きく分けて5種類で、がん診断給付金特約、抗がん剤・放射線治療特約、先進医療特約の3つが特に優先順位が高いことがわかったかと思います。

理解しないまま安易に必要そうなものを付加するのは掛け金の無駄になる可能性もあります。反対に周囲の人の意見を鵜呑みにして、実際にがんになったときに後悔するのは保険の意味がなくなってしまいます。

この記事で解説したことは最低限知っておくべきことですので、理解した上で自分の考えでがん保険の特約を検討することが大切です。

「保険」の意味を改めて考え直し、がんになったときに入っていてよかったと心から思えるような組み合わせで加入できるようにしましょう。

 

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