
高い保険料は払えないけど、安いがん保険に加入したい方やコスパ良くがんの保障が欲しいという方は多いと思います。ここでは、安いおすすめがん保険おすすめランキング、ランキングの保障内容の比較、がん保険のデータ、50歳、50代の方や女性におすすめのがん保険を中心に解説します。
気になるところから読みましょう!
- 安いのに保障が手厚い!安いおすすめがん保険人気ランキングと選び方
- 安いおすすめがん保険人気ランキングをご紹介!
- がん保険とは?医療保険との違いやがんと癌の違いも解説
- がん保険のデータを解説!把握しておくことがおすすめ
- がん保険に加入するメリット・デメリットとは?
- がん保険同士でも保障内容や保険期間などが違う
- がん保険のおすすめの選び方!終身型と定期型はどちらが良いの?
- がん保険は本当におすすめ?必要性は?
- がん保険の保障はいつからいつまでがおすすめ?
- がん保険の保険料を安く抑えるおすすめの方法
- おすすめのがんの予防方法!リスクを防ごう!
- がん保険のおすすめ基礎知識
- 50歳・50代向けおすすめがん保険【女性・男性別】
- 女性向けおすすめがん保険はアクサダイレクトのがん終身保険
- まとめ:安いのに保障が手厚い!安いおすすめがん保険人気ランキングと選び方
安いのに保障が手厚い!安いおすすめがん保険人気ランキングと選び方
今や日本人の2人に1人ががんになるという時代ですので、がん保険の加入や見直しなどを検討しておられる方は多いと思います。
がん保険を検討するときに気になるのは、できれば、保険料はできるだけ安く、そして保障はできるだけ手厚いことに越したことはありませんよね。
そこで、この記事では以下のことを解説します。
- 安いおすすめがん保険人気ランキング
- がん保険と医療保険の違い
- がん保険のデータを解説
- がん保険に加入するメリット・デメリット
- がん保険のおすすめの選び方
- がん保険の必要性
- がん保険の保障期間
- 保険料を安く抑える方法
- がん保険の基礎知識
がん保険の保険料を安くする方法そのものだけでなく、関連する様々な情報を理解することができます。
つまり、最後まで読むことで、がん保険に関して体系的に理解し、ご自身にあったがん保険を検討する際の判断材料にすることができますのでぜひ最後までお読みください。
内容を簡単にいうと
- 安いおすすめがん保険ランキングは、1位:SBI損保のがん保険、2位:アクサダイレクトのがん定期、3位:自由診療保険メディコム
- 公的医療保険で保障されない先進医療や自由診療もがん保険なら保障される
- なんの保険が一番安いか確かめるには、プロと一緒に複数の保険を比較するのがおすすめ
- 複数の保険を比較するときは、当サイトが唯一おすすめしている保険相談サービス、ほけんROOM相談室を絶対に使うべき(何回相談しても無料で損をするリスクがないため)
- がん保険を安く抑える方法は、医療保険のがん特約・共済のがん特約を活用するなど
安いおすすめがん保険人気ランキングをご紹介!
安いおすすめがん保険ランキングは以下になります。
- SBI損保「SBI損保のがん保険(自由診療タイプ)」
- アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん定期」
- セコム損保「自由診療保険メディコム」
第1位:SBI損保「SBI損保のがん保険(自由診療タイプ)」
SBI損保のがん保険は治療費を実額で保障してもらえるというタイプのがん保険となっています。
年 齢 | 基本月額保険料 | がん診断給付金付月額保険料 |
20歳 | 400円 | 800円 |
30歳 | 550円 | 970円 |
40歳 | 900円 | 1,600円 |
50歳 | 1,950円 | 3,330円 |
SBI損保保険のがん保険はがん治療に携わっている医者の89%がおすすめしたい保険と言われていますが、ここではSBI損保のがん保険(自由診療タイプ)の特徴を調べてみました。
自由診療タイプとは、入院や通院の日数ではなく、がん治療のためにかかった、実際の費用を全額負担してくれるという特徴があります。
メリットはとにかく割安な保険料で加入ができます。上の表を見てもわかるように、5年間の定期保険ということもあり、がん診断給付金を付けたとしてもかなり格安の保険料といえるでしょう。
その上治療費を全額保障、自由診療も先進医療も保障してもらえます。また、通院治療も1000万円まで保障してもらえます。
また、治療費を直接医療機関に支払ってもらうことができ、立て替えも必要ありません。
その反面デメリットもあり、定期保険のため更新のたびに保険料が上がります。
そして、もしも更新時にがんになってしまっていたら更新ができないので、再発には対応されていません。
また、実費のみのため差額ベッド代は含まれないのでこの部分は自己負担となってしまい、入院が長引いてしまえば、払い続けるのが困難となってしまうかもしれません。
自由診療や先進医療にかかる費用は保障されないという保険もあるなか、SBI損保のがん保険(自由診療タイプ)は、高額になる医療費も全額カバーしてくれるので、もしもがんになっても安心できる保険ではないでしょうか。
「SBI損保のがん保険(自由診療タイプ)」の評判やメリット・デメリットを解説!
第2位:アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん定期」
アクサダイレクト生命の「アクサダイレクトのがん定期」は、がんのリスクに割安な保険料で、できるだけ負担をかけずに一定期間がんに備えたいという方におすすめのがん保険です。
では、アクサダイレクトのがん定期保険の特徴からメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリットの1つ目はとにかく保険料が安いことです。何歳から加入しても安いということが最大のメリットではないでしょうか。
メリットの2つ目は更新期間が10年なのでリスクが高い一定期間だけ上乗せするにはちょうどいいがん保険といえるでしょう。
メリットの3つめはがん診断給付金が、上皮内新生物(上皮内がん)でも同額の保障が受けられます。
では、デメリットはどうでしょうか。
デメリットの1つ目はがん診断給付金が1回のみしか受け取れないということです。
デメリットの2つ目はがん先進医療特約の保障金が500万円までとされていて、再発した場合には自己負担となってしまう恐れがあります。
デメリットの3つ目は10年更新なので保険料が上がってしまうため、高齢になると負担がかなり大きくなるといえるでしょう。
「アクサダイレクトのがん定期」の評判やメリット・デメリットを解説!
第3位:セコム損保「自由診療保険メディコム」
セコム損保「自由診療保険メディコム」の最大の特徴は、がんにかかったときの治療費の実費を全額負担してくれるということです。
例えば、がんで入院した時には、かかった治療費を全額、回数も無制限で保障してくれます。
さらに、がんは入院による治療よりも通院による治療が多い傾向にあるのですが、通院による治療にも更新の5年ごとに1,000万円までの保障があります。
また、がんの診断が確定されたときには一時金として100万円を、最終の診断確定日から3年経過後であれば何度でも給付されます。
先進医療や自由診療の費用も対象ですので、万が一、がんにかかった場合でも、ご自身が希望する治療方法を、費用の心配をすることなく受けられるのが最大のメリットです。
セコム損保「自由診療保険メディコムワン」の口コミとメリット・デメリットを解説!
安いおすすめがん保険の保障内容・保険料を比較
安いおすすめがん保険ランキングの3つの保険を、25歳女性を例にして、保険料や保障内容で比較してみます。
SBI損保のがん保険(自由診療タイプ) | アクサダイレクトのがん定期 | 自由診療保険メディコム | |
月額保険料 | 1,120円※1 | 570円 | 1,560円 |
保険期間 | 5年 | 10年 | 5年 |
がん診断 | 100万円 | 100万円 | 100万円 |
がん入院 | 自己負担の実費を給付 | 10,000円 | 自己負担の実費を給付 |
がん手術 | 自己負担の実費を給付 | 特約で対応 | 自己負担の実費を給付 |
がん通院保険金 | 5年ごと1,000万円まで | 5年ごと1,000万円まで | |
先進医療 | 自己負担の実費を給付 | 特約で対応 | 自己負担の実費を給付 |
自由診療 | 自己負担の実費を給付 | 自己負担の実費を給付 | |
無料相談、セカンドオピニオン対応 | 有り(SBIメディカル損保センターによる) | 有り | セカンドオピニオン外来の費用を保障 |
※1:がん診断給付金のあるタイプ
「SBI損保のがん保険」と「自由診療保険メディコム」は、どちらも治療の実費を全額保障するタイプのがん保険で、保障の内容はほぼ同じで、保険料もどちらも1,000円台です。
一方、「アクサダイレクトのがん定期」は、保険料は570円と安いですが、保障は診断一時金と入院に対応するのみで、他は特約で対応する設定になっています。
ランキングをみたけど、他の保険も比較してどの保険に入るか決めたい!という方は当サイトが唯一おすすめしている保険相談サービス「ほけんROOM相談室」で、プロと一緒に気になる保険を比較するのがおすすめです。
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がん保険とは?医療保険との違いやがんと癌の違いも解説
医療保険に入っていれば、がん保険に加入する必要はないような気がしますが、そもそも医療保険とがん保険は何が違うのでしょうか。
以下で具体的に見ていきましょう。
がん保険と医療保険の違い
がん保険が医療保険と異なるのは、主に以下の点になります。
- 保障の対象ががんのみ
- 診断一時金がある
- 入院給付金の支払日数の制限がない
- 契約後、保障が受けられない待機期間がある
がん保険が保障の対象をがんに特化して、がんのみに深く手厚い保障を給付するのに対して、医療保険はその対象は、がんやがん以外の病気、ケガなど、その範囲は広くなっています。
また、がん保険では、がんと診断された時点で、まとまったお金を給付する診断一時金があります。
これは、何に使ってもよい非常に使い勝手のよい給付金で、がん保険の大きな特徴です。
さらに、医療保険では、入院給付金の支払日数には1入院あたりの制限があるのが普通ですが、がん保険の入院給付金の支払日数には、制限がありません。
ただし、がん保険では、契約して90日間など、保障を受けられない猶予期間が設定されていますが、医療保険ではこの待機期間の設定はありません。
以下で、それぞれ個別に見ていきましょう。
がん保険と医療保険の違い①がん保障に特化
上でも述べたように、がん保険の場合、その対象はがんのみですので、がんに対しての手厚い保障はありますが、その他の病気に対しての保障はありません。
一方、医療保険では病気やケガ全般に対する保障ですので、がんに対する保障もありますが、がんに対する特別な保障ではなく、その他の病気と同じ扱いになっています。
がん保険と医療保険の違い②支払い限度日数無制限
通常、医療保険には、入院した場合に支給される入院給付金に1入院あたりの支払限度日数が60日や120日などのように設定されています。
これは、例えば、60日型で入院1日目から給付金が支給される場合、70日間入院しても60日分しか支給されません。
一方、がん保険は、1入院当たりの支払限度日数が無制限ですので、何日入院しても入院した日数分の給付金が支給されるため、上の例でいうと、70日分全額支給されることになります。
がん保険と医療保険の違い③通算支払い限度日数無制限
医療保険の入院給付金には、上で述べた1入院あたりの支払限度日数だけではなく、通算の支払限度日数も設けられています。
例えば、通算支払限度日数1,000日型の医療保険の場合、1,100日になった場合、たとえ終身保障であったとしても、入院給付金の支払いは1,000日に達した時点で終了し、残りの100日分は給付されません。
一方、がん保険は、通算の支払限度日数は無制限ですので、入院した日数の1,100日分全額給付されます。
がん保険と医療保険の違い④90日間の待機期間の存在
ここまで述べた違いは、がん保険の方がメリットになる違いでしたが、この待機期間については、通常の医療保険には存在せず、がん保険のデメリットと言えるかもしれません。
初回の保険料を支払った日から90日間は、がんを発症しても保障が受けられないというもので、この90日間を待機期間とします。
これは、がんは初期には自覚症状がないことが多いため、加入した時点ではがんではないと思っていても、90日の間に発症するリスクがあるからです。
仮にそうなってしまった場合、健康な加入者との公平性を保つために、このような待機期間を設定しているのです。
がん保険と医療保険の違い⑤がん診断給付金(一時金)が主契約にある
診断給付金も、がん保険特有の大きなメリットでしょう。
これは、がんと診断された時点で、まとまったお金を給付されるもので、何に使ってもよいのが大きな特徴です。
特に、初めてがんと診断された時は、かなり不安になると思いますが、そんな時にまとまったお金があれば、精神的な不安もかなり軽減されるでしょう。
2回目以降は「2年に1回までで、回数は無制限」、「2回目以降は入院しないと受け取れない」など、保険によって条件は異なります。
また、診断給付金が主契約に含まれていない場合もあるため、その場合は、がん診断給付金特約をつけておくことが必要です。
補足:がんと癌の使い分け
厳密には、医学用語としての「癌」と「がん」は使い分けられています。
漢字の「癌」は、上皮細胞が悪化した悪性腫瘍を指すもので、上皮細胞とは、外界と接している細胞、例えば、肺がん、胃がん、乳がん等の気管や消化管、乳管を介して外界とつながっている細胞と考えられています。
一方、ひらがなの「がん」は、全ての悪性腫瘍を指し、肉腫、白血球、リンパ腫なども含まれます。
ちなみに、がん細胞が上皮細胞内にとどまっている状態の「上皮内新生物」は、転移のリスクが少ないため、保険会社によっては支払の対象とならない場合があります。
がん保険のデータを解説!把握しておくことがおすすめ
がん保険の加入を検討する際には、がん保険に関する様々なデータを把握しておくと、比較検討の材料とすることができて便利です。
以下で、具体的に見ていきましょう。
がん保険を含めた生命保険の平均保険料・相場
まず最初に、がん保険を含む全ての生命保険の保険料の年齢別の平均金額を見てみます。
12万円未満 | 12~24万円未満 | 24~36万円未満 | 36~48万円未満 | 48~60万円未満 | 60万円以上 | わからない | 平均(万円) | |
18~19歳 | 83.3 | 12.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 4.2 | 5.7 |
20歳代 | 48.0 | 34.5 | 10.5 | 2.5 | 1.0 | 0.5 | 3.0 | 13.2 |
30歳代 | 35.2 | 37.2 | 13.9 | 4.6 | 1.5 | 2.8 | 4.8 | 17.5 |
40歳代 | 30.6 | 32.0 | 17.8 | 6.7 | 2.4 | 4.5 | 5.9 | 21.1 |
50歳代 | 23.5 | 32.9 | 18.8 | 8.9 | 3.8 | 5.8 | 6.4 | 24.3 |
60歳代 | 43.2 | 29.8 | 11.0 | 5.5 | 1.8 | 3.7 | 5.1 | 18.2 |
出典:生命保険文化センター
18~19歳と20歳代は12万円未満の割合が最も多くなっていますが、それ以降の年代は、12~24万円未満が最も多くなっています。(赤字部分)
また、これらの各年代は、それに続いて24~36万円の割合も11%から18.8%の方が分布しているのがわかります。(赤字部分)
平均金額を見ると、40歳代、50歳代が20万円を超えており(赤字部分)、働き盛りであるこの年代は、保険にもそれなりの金額をかけていることがうかがわれます。
保険期間の割合
次に、保険期間はどのくらいの期間を選んでいる方が多いか解説します。
5~9年 | 10~14年 | 60~64歳満了 | 65~69歳満了 | 終身 |
7.49% | 12.2% | 0.02% | 0.02% | 80.27% |
これを見ると、ほぼ80%の方が終身型を選んでいることがわかります。
がんは年齢を経るごとに罹患率が上がりますが、特に60代以降の罹患率が急激に高くなります。
その傾向を考慮すると、一生涯の保障を確保したいと考える方が多いのもうなずけます。
一方、終身型に対して定期型を選んでいる方は、残りの20%となりますが、これは、定期型は終身型よりも保険料が割安で、例えば、住宅ローンや子供の教育費など、大きな出費が続く間だけ、定期型に加入して、安い保険料でがんの保障に備えたいと考えている方と推測されます。
がん診断給付金の平均はいくら?
がん診断給付金については、どのくらいもらっている方が多いのでしょうか。
給付なし~50万円未満 | 50~99万円未満 | 100~149万円 | 150~199万円 | 200~249万円 | 300万以上 |
12.98% | 27.87% | 52.68% | 1.56% | 3.54% | 1.37% |
最も多いのが、100~149万円の52.68%で半分以上となっています。
次に、50~99万円で27.87%となっており、これらをあわせた50~149万円では、80.55%で8割の方が該当しています。
これは、がん保険の診断一時金の金額の設定が50万円、100万円などが多いことが背景にあると考えられます。
がん通院保障の平均はいくら?
次に、がんの治療を通院で行う場合の1日の給付金のデータを見てみます。
保障なし・5,000円未満 | 5,000~9,900円 | 10,000~14,900円 | 15,000~19,900円 | 20,000~24,900円 | 30,000円以上 | 実費保障 |
66.75% | 13.22% | 11.90% | 0.28% | 0.26% | 0.14% | 7.45% |
この結果から顕著なのは、通院給付金は保障なし、または5,000円未満の方の割合が7割弱いらっしゃることです。
最近ではがんの治療の傾向としては、入院よりも通院による治療が増加する傾向にあるのですが、通院治療で5,000円以上かかるとはあまり考えていない、もしくは、不足が出ても貯蓄などで対応できると考えておられると思われます。
また、7.45%の方が実費の保障を選んでおられますが、ある意味、合理的な選択といえるでしょう。
がん保険に加入するメリット・デメリットとは?
がん保険のメリットとデメリットについて考えてみます。
メリット | デメリット |
入院給付金の支払日数の制限がない | 契約後、保障されない待機期間がある |
がん診断一時金がある | 上皮内がんが保障されない場合がある |
通院や放射線治療の保障もある | 医療保険と重複する保障がある |
最大のメリットは、がんと診断された時点で受け取れる診断一時金があることと、入院給付金の支払日数の制限がないことでしょう。
一方、医療保険とは違い、契約後の90日間は待機期間と言って、この間にがんを発症しても保障を受けられないのが注意点です。
メリット・デメリットをみてみてもがん保険が自分に必要なのかわからない!という人は保険のプロに相談しましょう。
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がん保険同士でも保障内容や保険期間などが違う
一口にがん保険と言っても、その保障内容や保険期間はがん保険の商品によって違います。
具体的にどんな点が違うのか、以下で見ていきましょう。
がん保険の保障内容に注意!悪性新生物と上皮内新生物の違いを確認しよう
まず、保障の対象に関してですが、上の「補足:がんと癌の使い分け」のところでも述べましたが、保障の対象に上皮内新生物は含まないものや、対象であっても、他のがんの場合と比較して、給付金の金額が少ない場合があります。
保障の対象に、上皮内新生物も含まれて、他のがんと同等の給付金が出るかどうか、しっかり確認することが大切です。
2回目の診断給付金が出るかどうか
がんと診断された時点で、一時金がもらえることはご説明しましたが、2回目以降の給付については条件をしっかり確認することが重要です。
例えば、
- 1度目のがんの診断から、2年以上経過した後に、がんの治療のために入院した場合に支払われる
- 2年以上経過した後、新たにがんの「診断確定」を受けた場合に支払われる
- 最初のがんが完全になくなってから、他の臓器に転移している場合に支払われる
などがあります。
1の場合であれば、比較的その条件は緩やかですが、2の場合は、がん細胞を病理検査に出して診断を確定することが必要となります。
また、3の場合はさらに条件が厳しく、最初のがんがなくなっていることが条件となります。
できれば、1のように、2度目のがんの治療で入院した場合に一時金を受け取れる内容の保険が望ましいでしょう。
保障期間は終身型がん保険と定期型がん保険で違う
保障期間については、終身型と定期型で異なってきます。
終身型であれば、一生涯の保障を確保でき、保険料もずっと同じです。
定期型は主に10年など保障期間が限定されており、更新ごとに保険料は上がります。
老後の保障も確保したいのであれば、終身型が適しており、住宅ローンや教育費用などの出費で一定期間の保険料を抑えたいのであれば、定期型がよいでしょう。
保険料払込期間も終身型がん保険と定期型がん保険で違う
保険料の払い込み期間も、定期型と終身型では異なります。
定期型は、保障期間と保険料の払い込み期間は同じものがほとんどです。
保険料を払っている間は保障される、というものです。
一方、終身型には、払い込み期間も保障期間も一生涯続く終身払いと、60歳や65歳で払い込みを完了し、保障は一生涯続く短期払いがあります。
掛け捨て型がん保険とか貯蓄型(積立型)の違い
また、掛け捨て型と貯蓄型(積立型)の違いもあります。
掛け捨て型は、文字通り、健康で過ごせた場合には、払った保険料は無駄になってしまいます。
一方、貯蓄型は、契約期間中に解約した場合に解約返戻金が受け取れたり、一定期間経過後に生存していると受け取れる生存給付金等があるものがあります。
貯蓄型の方が損をしないので良いような気がしますが、月々の保険料は貯蓄型の方がかなり高いので、払っていけるかどうかの判断が大切です。
がん保険のおすすめの選び方!終身型と定期型はどちらが良いの?
上で、終身型と定期型について少し述べましたが、実際にはどちらがよいのでしょうか。
ご自身のライフステージ、経済的な状況、何を優先したいかなどによって選択は変わってきます。
終身保障がん保険と定期保障がん保険はどちらが良いの?
終身型のメリットは、何と言っても保障が一生涯続き、特に、若いうちに加入すればそれだけ安い保険料で保障を受け続けていくことが可能です。
そのため、何よりも保障を重視したい方にとっては、終身型の方が適しているでしょう。
一方、定期型のメリットは、期間が限定されているため、終身型よりも保険料が割安になっています。
従って、住宅ローンなど、ある一定期間は保険料はなるべく安く抑えたいという方には、定期型を選択するのがよいと思われます。
子供の教育資金を貯めたい方におすすめの選び方
上でも少し述べましたが、住宅ローンなどの他に、子供の教育費用も生涯のうちでは大きな出費のひとつです。
ただ、子供の教育費用がかかる時期と言うのは、親の年代からすると働き盛りの年代ですので、がんに対する対応も大切ですので、万が一の場合に備えて、がん保険の加入は必要でしょう。
その場合、子供の教育費用がかかる間は、定期型に加入し、なるべく保険料を抑えつつ、がんに対する保障も備えることが大切です。
教育費用の出費が終われば、家計もそれまでよりは安定すると思いますので、高齢になった分保険料は高くなってはしまいますが、終身型の加入を検討すればよいでしょう。
がん保険の選び方についてなんとなくわかったけど、加入すべきかどうか自分一人で判断するのは不安・・・という方は保険のプロに相談しましょう。
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何回相談しても無料なので、損をするリスクがなく安心できます。
がん保険は本当におすすめ?必要性は?
ここで、改めて、がん保険の必要性について考えてみたいと思います。
以下で、具体的な理由を見ていきましょう。
がん保険をおすすめする理由①がんで入院したときの費用
厚生労働省の「医療給付実態調査と患者調査 平成26年度」によれば、がんで入院した場合の1日あたりの費用は、14,000円~17,000円程度になっています。
また、主ながんによる入院日数は、13日~20日程度となっており、これらをざっくり計算すると、窓口で支払う金額は21万円~30万円程度です。
この状態で、70歳未満の標準報酬月額28万~50万円の方が、高額療養費制度を利用すると、個人の自己負担額は、概ね8万円台となるようです。
がん保険をおすすめする理由②公的医療保険で保障されない費用
通常、公的医療保険で保障されるのは、直接治療に関する費用のみとなっています。
そのため、差額ベッド代などは対象外で、自己負担となってしまいます。
通常、6人部屋であれば、差額ベッド代は発生しないのですが、4人以下のお部屋になると差額ベッド代が発生します。
差額ベッド代が発生する詳細の条件は、以下のとおりになっています。
- 病室の病床数は4床以下であること
- 病室の面積は一人当たり6.4㎡以上であること
- 病床のプライバシーを確保するための設備(仕切りカーテンなど)があること
- 個人用の私物の収納、照明、小机等及び椅子の設備があること
また、差額ベッド代のほかにも、食事代や日用品、家族のお見舞いの交通費なども自己負担となります。
さらに、先進医療を受けた場合も、その技術料は全額自己負担となります。
がん保険をおすすめする理由③がん治療中の収入の減少
がんで入院中は当然働くことができませんので、その間の収入は減ってしまいます。
その場合、上の、「①がんで入院したときの費用」でも少し述べましたが、会社員や公務員であれば、傷病手当金という制度を使うことができます。
これは、3日連続で会社を休み、4日目から標準報酬日額の2/3の金額が支給されます。
つまり、ざっくり計算すると、通常の約1/3の収入が減ることになります。
期間は、支給された日から最長1年6ヶ月までの間で、この間に仕事に復帰し、再度同じ病気などで働けなくなった場合も、その復帰した期間も1年6ヶ月に含まれます。
この制度は、会社員や公務員などの健康保険組合・共済組合の加入者しか利用できないため、自営業の方などは、ご自身で収入減に対応する必要があります。
がん保険をおすすめする理由④入院中の自己負担額
がんで入院した場合の自己負担額を考えてみます。
例えば、70歳未満の月収45万円の会社員の方が、有給休暇なしの状態で1ヶ月の入院をした場合の自己負担と収入減少の総額は約32万円となります。
内訳は、
- 入院中の収入減:傷病手当金で賄えない45万円の1/3=15万円
- 差額ベッド代:1日3,000円×30日=9万円
- 高額療養費制度の自己負担額:82,430円
となり、1日あたり約1万円がひとつの目安となるでしょう。
がん診断給付金(一時金)などの保障はいくら必要?
がん診断一時金は、50万円~200万円程度が一般的で、治療費のみならず、何に使ってもよいので、非常に使い勝手のよい給付金です。
前述した通り52.68%の人ががん診断給付金(一時金)を100万円〜149万円に設定しています。
入院だけでなく、退院後の通院のことも考えるとがん診断給付金(一時金)を100万円に設定していれば安心でしょう。
がん保険の保障はいつからいつまでがおすすめ?
以下は、国立がん研究センター がん情報サービスの2014年の「地域がん登録全国推計によるがん罹患データ(10万人あたりのがんの罹患者数)」です。
出典:国立がん研究センター がん対策情報センター「がん登録・統計」
これを見ると、女性は40代くらいからがんの罹患率が上昇しており、男性は50代くらいから上昇し、その後60代で急激に上昇しているのがわかります。
がん保険の保険料を安く抑えるおすすめの方法
がん保険の必要性について述べてきましたが、現実的に気になるのは保険料ですよね。
保険料を安く抑えるにはどのような方法があるか、見ていきましょう。
医療保険のがん特約で保障を備える
がん保険は対象をがんに特定した保障であることを述べましたが、医療保険にもがんの保障はあります。
医療保険の他にがん保険に加入するよりも、現在加入している医療保険にがんの特約を追加する方が保険料を安く抑えられることが多いため、現在医療保険に加入している方は、がん特約をチェックしてみましょう。
同じ条件で複数のがん保険を比較・見積もりする
主な保障を同じ条件に設定し、複数のがん保険を比較することも有効です。
最近のネット保険では、インターネットを使って手軽に保険料のシミュレーションができるので、是非試してみてはいかがでしょうか。
共済の医療保障「がん特約」を活用する
医療保障には、民間の医療保険の他に、共済に加入することも選択肢のひとつです。
一般的に共済の掛け金は割安のことが多いので、共済にがん特約をつけるのもよいでしょう。
おすすめのがんの予防方法!リスクを防ごう!
がんにかかるリスクを自助努力で軽減するという意味あいから、がんに対するリスクマネジメントについて考えてみましょう。
リスクマネジメントは、「リスクコントロール」と「リスクファイナンス」の2つに分けられます。
「リスクコントロール」とは、リスクを客観的なデータとして捉え、そのリスクをなるべく少なくしていくように、リスクを受ける前にできるだけ対応していくことです。
これは、例えば、がんの主な要因と考えられるタバコやお酒で考えると、以下のような方法で、それらの過剰な摂取のリスクを軽減することができます。
- できるだけ避ける努力をする
- 頻度を少なくするようにする
- かかる費用をなるべく少ない金額に抑える
- 集中させないように分散する
- 家庭内から遠ざける
一方の、「リスクファイナンス」とは、それでも必ず残るリスク、即ち、受けてしまうであろうリスクに対する資金面の対応のことを言います。
つまり、貯蓄や保険で対応することです。
がんにかかることをただむやみに不安視するのではなく、リスクコントロールでリスクをできるだけ軽減し、それでも残るリスクには、リスクファイナンスにより、貯蓄や保険で資金面の対応を準備しておくことが大切です。
がん保険のおすすめ基礎知識
ここで、がん保険の基礎知識についてもご説明したいと思います。
知っておけば役に立つ情報ですので、是非、ご覧ください。
がん保険のおすすめ基礎知識①病気にかかっていてもがん保険に加入できる?
各保険会社の判断によって異なります。
がん以外の病気でも、将来がんになる可能性は否めないからです。
不明な場合は、必ず保険会社に確認するようにしましょう。
がん保険のおすすめ基礎知識②保障は東洋医学も対象?
がん保険の入院や手術の給付金は、医療機関での治療に対しての給付金ですので、これらの給付金は、東洋医学などの医療機関の治療でないものには給付されません。
しかし、がん診断一時金に関しては、上でも述べたように、何に対して使ってもよいので、東洋医学の治療に使うことは可能です。
がん保険のおすすめ基礎知識③がん保険の保険金・給付金には税金がかかる?
がんの保険金や給付金など、死亡を伴わない場合は、非課税です。
これは保険金や給付金が治療費に充てることを目的としていることが理由です。
ただし、保険金の受取人が本人や配偶者、直系血族等の場合に限るので、その点は注意が必要です。
がん保険のおすすめ基礎知識④告知内容に誤りがあると告知義務違反になる
故意でなくても、事実に反する告知をした場合には、告知義務違反となり、保険会社は契約を解除することができます。
また、保険金を受け取る際に、告知義務違反が発覚した場合も、契約を解除することができるため、保険金は受け取れません。
告知の際には、
- 告知は必ず書面で行う(営業マンへの口頭での連絡は不可)
- どんな些細なことでも、自己判断せず、きちんと告知する
- わからないことはそのままにせず、必ず、保険会社に確認する
などの点に注意してください。
がん保険のおすすめ基礎知識⑤保険会社が倒産したら契約・保険料はどうなる?
もし保険会社が倒産・破綻しても、保険の契約がなくなってしまうわけではありません。
「生命保険契約者保護機構」により、一定の契約者保護が準備されています。
この「生命保険契約者保護機構」には、国内で事業を行う全ての生命保険会社が加入しており、仮に倒産した場合、その契約を引き継ぐ「救済保険会社」または「承認保険会社」などに対して資金援助を行います。
ただし、保障されるのは、破綻時点の責任準備金の90%までであるため、契約を引き継ぐ会社によっては、保険金が減ったり、保険料が値上げになるリスクはあります。
50歳・50代向けおすすめがん保険【女性・男性別】
ここでは、50歳・50代の方に向けて女性・男性のおすすめがん保険をご紹介します。
50代女性の方に人気のおすすめのがん保険
50代女性におすすめするがん保険は、ライフネット生命「ダブルエール」です。
会社でも家庭でも中心的な役割を果たしているのが、今の50代女性です。
がんと診断されたときに必要な保障は、まずは治療のための保障があります。
それと同時に、仕事や家事を休む間の収入の減少や家計の負担にも備えることが必要です。
ライフネット生命「ダブルエール」をおすすめする理由は、治療保障と収入保障のW保障です。
がん診断給付金が手厚いうえに、治療の度に月1回支給される「がん治療サポート給付金」、がん診断1年後に生存していれば支給される「がん収入サポート給付金」を選択することができます。
50歳の保険料も男性2661円に比べ、女性2110円と割安です。
しかも、がんと診断された以降、保険料は免除となるのも嬉しいですね。
詳細は以下の記事をご覧ください。
ライフネット生命の「ダブルエール」の評価は?メリット・デメリットから分析!
50代男性の方に人気のおすすめのがん保険
50代男性におすすめするがん保険は、オリックス生命の「がん保険ビリーブ」です。
前述した通り、50代男性が、がん保険に求めるのは、がんを克服するための治療への手厚い保障です。
オリックス生命の「がん保険ビリーブ」がおすすめな理由は、がん診断給付金から治療保障、入院保障までオールインワンでカバーされているからです。
しかもがんの初回診断確定時点に診断給付金が支給されるうえに、そのがんの治療のために入院した場合は、追加で診断給付金の半額程度の一時金が受け取れます。
退院時にも給付金が受け取れるなど、がんを治療するための経済的支援が充実しています。
充実した保障がありながら、保険料も比較的割安です。
男性だけではなく、女性にもおすすめです。
詳細は以下の記事をご覧ください。
女性向けおすすめがん保険はアクサダイレクトのがん終身保険
がんの種類によっては再発や転移などの不安がつきまといますよね。
女性の場合では乳がんでその傾向が強いようです。
アクサダイレクトのがん終身では、女性特有の乳がんや、子宮頸がんを手厚く保障してくれるため、非常におすすめです。
がん保険を検討する際に不安を感じるデメリット部分があるのであれば、自身の不安を解消してくれるがん保険を選んだほうがいいですね。
関連:アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん終身保険」の口コミ・評判
まとめ:安いのに保障が手厚い!安いおすすめがん保険人気ランキングと選び方
最後にもう一度、主なポイントをおさらいしてみます。
- 安いおすすめがん保険は、
- SBI損保のがん保険(自由診療タイプ)
- アクサダイレクトのがん定期
- 自由診療保険メディコム
- がん保険の特徴は、診断一時金、入院日数が無制限、通院の保障、90日間の待機期間
- 保障を重視したい場合は終身型、教育費用など他の出費がある場合は定期型で保険料を抑える
- 公的保険で保障されない治療、収入減、自己負担額をカバーするために、がん保険は必要
- 保険料を安くするには、
- 加入している医療保険でがん特約をつける
- 複数の見積もりを検討する
- 共済のがん保険に入る
いかがでしたでしょうか。
安いがん保険に入りたいと思ったら、複数の保険を比較して自分にあった保険を見つけましょう。
保険を比較する際には、当サイトが唯一おすすめしている保険相談サービス「ほけんROOM相談室」で保険のプロと一緒に気になる保険を比較するのがおすすめです。
何回相談しても無料なので、損をするリスクがなく安心できます。
この他にも、がん保険に関する色々な情報を解説していますので、是非、安いがん保険に見直す際の材料としていただければと思います。
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